ゆったりFXが成功のコツと考えて書いた記事「ゆったりFX投資の実践に向けて ~為替レート変動の確認」のことも再確認しながら、実践のためのゆったりFXダッシュボードを作成してみました。
ゆったりFXとして考えてきた「為替レートの長期変動の中で有利な状況の中でポジションを作る」を実践するために「現状がどの程度の位置にいるのか簡単に確認できること」を目標に作成しました。
ゆったりFXダッシュボードとは
見た目は、下図のような感じです。
EXCELフリークのはるきちですが、今回はGoogleスプレッドシートで作成しました。過去からの為替レートを取得するにはGoogleFinance関数がやはり便利でした。
現在のグラフと表を見ると、主要7レート(USDJPY、EURJPY、EURUSD、AUDJPY、AUDUSD、NZDJPY、NZDUSD)のσ換算値は、ー0.5~ー1の間に入っています。長期視点で見て有利といえるためには少なくとも-0.5σ以下のレンジで買うべきだと思いますので、この7通貨に関してはお宝ポジション作戦のための出動時期ではないと判断できます。
そんな見方をするためのゆったりFXダッシュボードですが、今の特徴は以下の通りです。
- 長期の平均値、標準偏差、最高値、最安値が確認できる。
- GoogleFinance関数で取得できるヒストリカル為替データをweeklyで取得してそれを元に計算しています。
- σ換算値が、現在値を過去からの変動で見たの位置になります。変動が正規分布と仮定すると+1σ~ー1σの間に約68%が含まれていることになります。
- 注)長期は20年を目標にしていましたが、GoogleFinance関数で取得できる期間に制約があるようです。表のFromに記載しているところが限界のようです。特にTRYJPY(2005年~)、CNHJPY(2012年9月~)は短いです。
- 複数の為替レートの変動をグラフで一覧に確認できる。
- 平均値と標準偏差を用いて正規化してプロットしています。
- 有利な状況の通貨組み合わせを直ぐに確認できるので、その通貨組み合わせについてきちんと調べることができる。
制約というか、多少いけてないところですが
- 表示にすごく時間がかかります。表示の度に、全データを取得して再計算しているため時間がかかります。「おーおーがんばっとる」くらいの、ゆったりFXな気持ちで待ってやってください。
- Weeklyデータを使っているため、ピンポイントの最高値、最安値は捉えられていない場合があります。ここもそのつもりでご覧ください。
ゆったりFXダッシュボード β版へのリンク
どのくらいの期間に関心があるかわからないので、とりあえず3種類作成してみました。それぞれのリンクで対象期間のファイルにアクセスできます。
ファイルに複数シートが入っていますが、DASHBOARD_1とDASHBOARD_2が使うシートです。違いはグラフに表示している通貨組み合わせで、表は共通です。
- DASHBOARD_1:主要通貨
USDJPY、EURJPY、EURUSD、AUDJPY、AUDUSD、NZDJPY、NZDUSD - DASHBOARD_2:はるきちがWatchしている通貨
USDJPY、CADJPY、GBPJPY、ZARJPY、MXNJPY、TRYJPY、CNHJPY
期間を入力して変更できるようにはしてあるのですが、閲覧が被った際にどのようになるのかわからないので固定期間にしています。
Googleスプレッドシートの共有で公開しているので、他の方がアクセスした場合にどんな感じになるか、不具合がでないのかまで試せていません。もし不具合があったらコメントで教えてください。
ゆったりFXダッシュボードの使い方
ゆったりFXとして考えてきた「為替レートの長期変動の中で有利な状況の中でポジションを作る」を実践するために「現状がどの程度の位置にいるのか簡単に確認できること」を目標に作成しました。
例えば、この記事「ゆったりFX投資の実践に向けて ~為替レート変動の確認」で作成した以下の図のポジション作成レンジの考え方。
こちらの記事「ゆったりFXでどれだけ稼げる?そして必要資金は? ~トラリピとループイフダンでの実験開始」で書いた、トラリピ設定レンジの考え方。
最後に
FXでも株でも、しっかりやってみようと思うと直ぐにポジション病というか、思い付きでポジションを取りたくなってしまいます。
自戒の意味もこめてゆったりFXダッシュボードは自分用に作成したもので、β版(試作品)の段階ですが公開します。面白いと思っていただける方がいるとうれしいです。
また、まだβ版のつもりなので便利なことなどを思いついたら更新したいと思っています。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。
はるきち