読書記録:「うねりチャート底値買い投資術〜100万円から始めて1億円稼ぐ!」(上岡正明 著)

これからの折り返し人生探検については、本からの情報収集を増やしていくつもりです。

参考になった本については、これからは考える&実践に繋げていきたいので、自分の記録として感想とTODOを残していくことにしました。それがこの読書記録のカテゴリーです。

今回は「うねりチャート底値買い投資術〜100万円から始めて1億円稼ぐ!」(上岡正明 著)です。この本を買ったのは数ヶ月前ですが、最近また読み直しました。

「資産運用について自分の方針と方法を確立する」という自分の目標に対して、気づきが多くすごく参考になった本です。

スポンサーリンク

この本を手にした理由、期待

昨年末から年始にかけて自分の株式投資を見直したいと考え、そのための書籍やツールを探していました。

株式投資は、たまたまニュースや雑誌で見た情報や自分が使っている商品やサービスについて思いつきのように株を買うことが多く、運よく利益が出ることもありましたし、情報に踊らされて気が付くと高値で掴んでしまっているようなこともありました。

注文するパターンとしては、ニュースや雑誌から連想した株について株価と四季報を見る、そしてYahooの掲示板を見る、なんとなく良さそうだと注文するという感じです。

買いたい気持ちがあるため思ったその日に注文を入れてしまいますし、株価がどの程度が適正かという判断基準もないため、損切りもできないというパターンです。

株売買に際しての根拠や理論がほしかったということもあり、この本を買わなければチャート分析や企業分析の本を手にしていたようにも思います。

Amazonで株投資関連で★の点数が良い本の中で、目次や書評を確認し「初心者にも分かり易い&実践し易い本」という評価を見て選びました。

実際に読んで

副題の「100万円から始めて1億円稼ぐ!」の部分には、「FXや株で儲けた系」に近い煽りの入った本のような感じですが、著者の株式投資に対する堅実な考えと方法論がまとまった本でした。

面白かったところ

あまり面白いと感じる本ではなかったと思います。ですが、自分の投資体験からは共感できるし、これまでの成功や失敗の体験が整理されていくような感覚がありました。

著者の上岡氏は起業し経営者としても成功されているそうです。ある意味、ビジネスライクで無駄なところがあまりない本だと思います。著者の株式投資での浮き沈みの失敗経験談とかも紹介されていますが、そこを面白く描くという感じではないです。

相場で儲けることは、経営することと同じ

相場で儲けるということは、たとえ娯楽の延長であっても、市場からお金を儲ける、つまりみずからビジネスをするということとなんら変わりません。つまりは経営の延長なのです。
いや、自分は趣味でやっている。ガツガツ儲けようなどとは思っていない。そういった方がいたとしても、いいでしょう。それでも相場はギャンブルとは違います。プロの機関投資家や銀行さえも介入する、立派なビジネスなのです。

しかし、私たち一般投資家で、そうしたビジネスマインドで売買をしている方が、どれだけいらっしゃるでしょうか。

おそらく、ごく少数です。

(書籍「うねりチャート底値買い投資術」より)

まさに、この娯楽の延長というのが、これまでのはるきちの姿でした。株をはじめたきっかけは会社の先輩から「競馬は週末しかできないけど、株なら毎日できるんだぜ」と言われたことでした。まさに娯楽感覚です。ですので、思い立ったら買いたくなってしまい「待つも相場」がまったくありませんでした。

そんな気づきがこの本からはありました。

参考にしようと思ったところ

最初に株で1億円をつくるために必要な2つのルールが提示されます。

(1)タイミング5割、技術3割、銘柄選びは2割だけ
(2)相場で技術を磨くこと、相場の銘柄を絞ること、相場はゆっくり商いすること
(書籍「うねりチャート底値買い投資術」より)

これが、はるきちの成功体験とシンクロした部分です。

株やFXで大きく利益が出ていたケースは、思い起こすと良いタイミングで買えていたことが多いです。いい情報に気が付いたとあせって買った株は、動きが早く売り時を逃して塩漬けになってしまったものが結構あります。

「タイミング、銘柄を絞る、ゆっくり商いという形で成功する投資ができれば、サラリーマン投資家にとって良い人生のサポートになる」と考えるようになりました。

本の前半に図表3「1億円投資家になるための戦略と戦術、技術と心得」として、著者の上岡さんの考えがまとめられています。

上岡氏の投資の心得(引用)

1億円投資家になるための戦略と戦術、技術と心得(うねりチャート底値買い投資術より)

気づきがあり参考にしたく、今後のMyルールに取り入れたいと思った点を抜き出すと

  • 戦略と戦術:2つのルール
  • 技術:(1)うねりチャート底値買い、(2)分割売買、(3)銘柄をロックオン
  • 心得(リスク管理の9か条):
    (4)小さな暴落は1年に一度、暴落は3年に一度、大暴落は7年に一度のペースで必ず来る
  • 基本スキル:売買の基本は、「買う」「売る」「待つ」の3スキル

になります。

「タイミングを待つ」これが出来ませんでした。ですが、「小さな暴落は1年に一度、暴落は3年に一度、大暴落は7年に一度のペースで必ず来る」ということで、タイミングは必ず来るのなら「待つ」ができるわけです。

また、ニュースや雑誌からの連想でいろんな銘柄や通貨を良く知らないままに手を出していましたが、「銘柄をロックオン」、得意な土俵(銘柄、取引手法)を作ってそこに集中することも必要かと思いました。

また、書籍の中で「繰り返しになりますが、株の上級者ほど、その手法はとてもシンプルです。そして、自分ができる売買に徹しています。」とあります。この自分ができる売買に徹する」がなかなかできません。情報に踊らされているところもありますが、まだ自分の売買というものが無いということも原因です。

この本での気づきも参考に、株とFXでの自分の方法確立は継続していきます。折り返し人生のテーマ「お金」としては、「娯楽ではなくお金に働いてもらう」が目標ですから。

はるきちとしては、気づきがあり考えさせられることもあった書籍でした。Amazonでも他の方のレビューが付いてますので、参考にしてみてください。


TODO:実践したいこと

  • 直ぐやる
    • 著者の心得をアレンジして、株とFXのMyルールの暫定版を整理してPCに貼る。
    • 著者推奨の22銘柄について、自分なりにサポートライン、レジスタンスラインを設定する
  • そのうちやる
    • 筆者の売買履歴を参照して、買と売のタイミングや条件をシミュレートする
    • うねりチャート銘柄を自分で探す

これまでにうねりチャート底値買いには何回かトライしています。ただ、残念ながら真似事で娯楽の域を出ていなかったです。
著者の言う「相場で技術を磨く」として、きちんと実践することで自分のスキルとなると思いますし、自分なりの工夫が見えてくるのではないかと思っています。

この本はKindle版で買ったのですが、読み直すことになったし参考になるフレーズいくつかあったので、紙の本で買っておけばよかったなと思っています。

今回は、長文にお付き合いいただきありがとうございました。

はるきち