これからの折り返し人生探検については、本からの情報収集を増やしていくつもりです。
はるきちの読書は、これまでは乱読だったし積読になってしまうこともありました。これからは考える&実践に繋げていきたいので、読んだ本について、自分の記録として感想とTODOを残していくことにしました。それがこの読書記録のカテゴリーです。
直近に手にした本は、「プライベートバンクは富裕層に何を教えているのか? 〜その投資法と思想の本質」冨田和成(著)です。
Contents
この本を手にした理由、期待
著者の冨田氏は、野村證券で数々の営業記録を樹立し、最年少で本社の超富裕層向けプライベートバンク部門に異動。また、2013年に株式会社ZUUを設立。「ZUU Online」にて金融リテラシーの向上に向けて、ご自身も発信されています。
もちろん、この書籍のプロモーションもネットをうまく活用されているようで、はるきちもそのプロモーションに引っ掛かって知ったのですが、実際に買ってみた理由は、次の2点です。
プライベートバンクってどんなサービス?どうすれば顧客になれるの?
「プライベートバンク」は、はるきちのような「マス顧客」には縁がないサービスと思います。
最近は、投資スキル向上に向けた本を読むようにしているのですが、バフェットとかソロスの話などを読むと「ヘッジファンド」なる長期にわたって高パフォーマンスを出しているファンドの存在が気になります。プライベートバンクの顧客はそんな投資をして、お金持ちがさらにお金持ちになっているのだとしたら・・・・
背伸びしてでもプライベートバンクの顧客になれば、「そんな投資ができるのか?」「どんなメリットがあるのか?」という単純な興味がありました。
マス投資家にも使えるヒントがあるのではという期待
プロモーションに引っ掛かったのですが、このページ:『プライベートバンクは、富裕層に何を教えているのか?』の4つの目的の3つ目と4つ目を読んでみたくなりました。
プライベートバンクが顧客に対して金融リテラシー教育の一環としてアドバイスをすることが多い事柄を、「資産運用の10原則」という形で説明します(第4章)。資産運用をおこなうにあたっての根本的な部分になるので、多くの方にとって参考になるかと思います。
「1億円の壁」には超えられないものが一部あることを認めたうえで、資産運用については知識や心構え次第で、プライベートバンクが富裕層に提供するものと実質的に同じ価値をもつ方法があると理解していただくこと(第6章)。第5章で紹介する富裕層限定商品の代替になるような投資手法をたくさん紹介しますので、みなさまの資産形成の一助になれば幸いです。
実際に読んで
面白かったところ
プライベートバンクの対象となる富裕層の仲間入りするには、金融資産1億円以上が一つのラインだそうです。そのような富裕層にも、いろいろなお金持ちがいて、金融ニーズもいろいろということでした。
超お金持ちになると増やすことよりも減らさないことに関心があるそうですが、違いが分かりやすかったのは、同じ不動産オーナーでも「先祖代々の地主さん」と「自ら財を成した不動産投資家」の違いです。
「先祖代々の地主さん」は、高い相続税のこともあり税金が大嫌いで税理士が参謀。資産運用は、リスクの高い運用に興味を示さず保守的で潤沢なストックをフル活用しているとは言い切れない。
「自ら財を成した不動産投資家」は、わりあい資産運用には積極的。ただ、彼らの最大の懸念は巨額の借り入れということで、資産運用に回すなら繰り上げ返済に回したいと思う人が多いのが実情だそうです
お金持ちもいろいろいらっしゃるようで、ちょっと面白く思いました。
参考にしようと思ったところ
プライベートバンクの教える「資産運用の10原則」の1番目でもあるのですが、「ゴールを明確にし、逆算するゴールベース資産管理を」という部分です。
その言葉自体はふ~んレベルだったのですが。プライベートバンクでは、ゴールを明確にするための顧客理解として「What’s your ultimate goal?」(人生の究極のゴールは何ですか?)という質問をして、その答えから逆算してゴールベース資産管理をするそうです。
”What’s your ultimate goal?”
これにはるきちは何て答えるのか、ちょっと考えさせられました。
役職定年を前に折り返し人生を考え始め、会社人生のリタイア後について考えてます。ただ気が付いたら、退職金を含めた現有資産で子供たちが巣立つまでの生活や教育資金が成り立つのか、その後の夫婦での老後資金は・・・。なんとなく人生の逃げ切り計算のライフプランになってました。
やっててワクワク感がなかったと気づきました。
起業がいいのか、ゆったりのんびり生活がいいのか、旅するノマド生活がいいのか、わかりません。まだ人生100年の折り返し地点ですから、ワクワクすることを見つけていきたいですね。
「ワクワク感」をはるきちの折り返し人生探検のひとつのテーマにしようと思います。これは良い気づきでした。
もうひとつは、「ルールを知り、ギリギリまで攻める」です。
正直、個人では確定申告レベルでも良くわからないことが多く、なんとなく安全サイドで済ませることが多いと思います。それは、オフサイドラインのはるか後方にいるFWのようなものだそうです。
プライベートバンクは、やはり税金に関してが多いようですが、顧客のためにルールの範囲内での経済合理性を追求するため、税理士や弁護士などとチームを組みセーフギリギリのラインを見極めて提案するとのことです。そんな信頼の置けるチームが自分の資産のために動いてくれるとしたら心強いですね。
少しはお金持ちになって、プライベートバンクから声がかかるようになってみたいですね。ただ、人にお願いやお任せができない貧乏性なので宝の持ち腐れになるかもしれません。堂々と彼らも儲けさせているとGive&Takeできるようになりたいですね。
投資のアイデア自体に関しては、正直そんなに目新しいものはなかったです。多くはやっぱそうなのかなぁと再確認か、えっそれですかといった感じのもありました。
- 4分類の投資
ハーバード大学のポートフォリオが紹介されて、安定運用のためには金融マーケットである「株」と「債券」に加えて「オルタナティブ投資(金融資産)」と「オルタナティブ投資(実物資産)」が必要とのお話。
この4分類に、国内/海外をかけて投資という感じです。オルタナティブ投資(実物資産)は、不動産やコモディティになりますが、自宅が不動産だとしたら国内不動産は軽視していいよとのこと。 - ヘッジファンドやPE投資は、投資信託やETFでも可能
いつかはヘッジファンドと思っていたのですが、投資信託やETFもあるそうです。投信やETFは、手数料と信託報酬の低いインデックス系しか見てなったので知りませんでした。
はるきちとしては、興味がある内容でしたのでさくさく読み進めることができました、また考えさせられることもあった書籍でした。Amazonさんでもいくつかレビューが付いてますので、参考にしてみてください。
プライベートバンクは、富裕層に何を教えているのか?――その投資法と思想の本質
TODO:実践したいこと
- 直ぐやる
- ヘッジファンド型やPE(プライベートエクイティ)に投資できるETFや投資信託について調べる
- そのうちやる
- ワクワク感あるライフプラン
- いつかやる
- 折り返し人生の足しにするような資産運用でなく、お金持ちになるためのチャレンジプランとチャレンジ資金を捻出、タイミングを待つ
プライベートバンクは金融資産1億円からが対象だそうです。なんとか1億円に届いたとしても、それくらいでは肩身の狭い思いをするんじゃないか?また、根が貧乏性なので彼らを使い倒せそうもありません。
どうせなら、堂々と彼らを使い倒せるようなお金持ちになってみたいですね。
はるきち